この記事はMedia Labo株式会社が運営するAI Marketing Laboの記事です。
GEO対策を外部に依頼する際、どのような会社に頼めばよいかの判断は容易ではありません。 GEO対策は新しい領域であるため、対応を謳う会社の実態や得意領域にはばらつきがあります。
この記事では、GEO対策を提供する会社を3つのタイプに分類し、それぞれの特徴と選定時の確認ポイントを整理します。
AI検索の成果データ
| 指標 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| AI検索CVR(Go Fish Digital) | 従来検索の25倍 | Go Fish Digital, 2025 |
| AI検索CVR(Ahrefs) | 従来検索の9倍 | Ahrefs, 2025 |
| ChatGPT経由CVR(B2B) | 15.9%(Google Organic 1.76%の9倍) | Seer Interactive, 2025 |
| パイプライン創出(Chemours) | 9,800万ドル(引用率89%) | ABM Agency, 2025 |
GEO対策会社の3タイプ
GEO対策を提供する会社は、そのバックグラウンドによって大きく3タイプに分類できます。
タイプA:SEO会社がGEO対策を拡張したケース
従来のSEO対策を主業務とする会社が、サービスラインにGEO対策を加えたタイプです。
特徴
- SEOの知見が豊富で、SEOとGEOの両立設計に強みがある
- 既存のSEO契約にGEO施策を追加する形で依頼できることが多い
- 検索エンジン全般のアルゴリズム理解に基づく施策設計
確認すべき点
- GEO対策の実績が実際にあるか(SEOの実績だけで「GEO対応」を謳っていないか)
- AI検索のモニタリング体制が整備されているか
- コンテンツ制作において、AI引用を意識した構造設計ができるか
SEOとGEOを一体で管理したい企業にとっては、窓口を一本化できるという利点があります。 一方で、GEO固有の技術(構造化データの最適化、AIクローラー対応等)への習熟度には差があります。
タイプB:AI・LLM特化型の新興企業
AI検索やLLMの技術的な理解を背景に、GEO対策に特化したサービスを提供するタイプです。
特徴
- RAG(検索拡張生成)の仕組みやLLMの引用ロジックに対する技術的理解が深い
- 独自のモニタリングツールや分析手法を持っていることがある
- AI検索に特化した新しいアプローチを提案できる
確認すべき点
- SEOとの整合性を考慮した施策設計ができるか
- コンテンツマーケティング全体の文脈で施策を提案できるか
- 運用実績の期間と件数(新興企業のため実績が限られる場合がある)
GEOに特化した深い知見を求める場合や、既にSEO対策は別の会社に依頼していてGEOだけを切り出したい場合に適しています。 ただし、SEOとの施策の整合性は発注側が管理する必要があります。
タイプC:総合コンサルティング系
デジタルマーケティング全般のコンサルティングを提供する中で、GEO対策もサービスに含めているタイプです。
特徴
- マーケティング戦略の上流から関与し、GEO対策を全体戦略の中に位置づけられる
- 広告、CRM、MAツール等との連携を含めた統合的な提案ができる
- 経営層への報告・説明を含むプロジェクトマネジメント力がある
確認すべき点
- GEO対策の実務(コンテンツ制作、技術実装)を自社で行えるか、再委託になるか
- 再委託の場合、実際に作業する会社の実績と体制
- 費用構造が不透明になっていないか(中間マージンの有無)
マーケティング全体の見直しとあわせてGEO対策を進めたい企業に適しています。 ただし、GEO対策の実務工程が再委託になる場合は、コミュニケーションコストが増える点に留意が必要です。
3タイプの比較
| 項目 | タイプA(SEO拡張型) | タイプB(AI特化型) | タイプC(総合コンサル型) |
|---|---|---|---|
| GEOの技術的深度 | 中 | 高 | 低〜中 |
| SEOとの統合 | 高 | 低〜中 | 中 |
| コンテンツ制作力 | 中〜高 | 低〜中 | 中(再委託の場合あり) |
| 費用感 | 中 | 中〜高 | 高 |
| 戦略立案力 | 中 | 中 | 高 |
どのタイプが最適かは、自社の課題と体制によって異なります。 タイプの優劣ではなく、自社の状況との適合度で判断してください。
選定チェックリスト
GEO対策会社を選定する際に確認すべき項目を、チェックリスト形式で整理します。
実績と体制
- GEO対策の実績を具体的に提示できるか(対象業界、期間、成果指標)
- 担当者のGEOに関する技術的な知見を確認できるか
- 実作業を行うチームの構成が明確か(ディレクター、ライター、エンジニア)
- 再委託の有無と、再委託先の体制
提案内容
- 自社サイトの現状分析に基づいた提案か(テンプレート的な提案ではないか)
- SEOとの整合性を考慮した施策設計になっているか
- 成果指標(KPI)の定義が明確か
- ロードマップに優先順位と工数の目安が示されているか
契約条件
- 初期費用と月額費用の内訳が明確か
- 最低契約期間と中途解約の条件
- 成果物の権利帰属(コンテンツの著作権等)
- レポートの頻度と形式
コミュニケーション
- 定例ミーティングの頻度と参加者
- 緊急時の連絡体制
- 担当者の変更が発生した場合の引き継ぎ方針
選定時に避けるべき傾向
以下のような傾向がある場合は、慎重に判断してください。
「AI検索で1位を取れます」という表現。 AI検索には従来の検索順位に相当する概念がありません。 引用される確率を高めることはできますが、順位を保証するという表現は不正確です。
GEO対策の実績がSEOの実績にすり替わっている。 「SEOで実績があるからGEOもできる」という論理は、必ずしも成立しません。 GEO固有の施策経験があるかを具体的に確認してください。
費用の内訳が不透明。 「月額○○万円で全部やります」という見積もりは、何にどれだけ工数をかけているのかが見えません。 工程ごとの工数と単価が明示されている見積もりを求めてください。
複数社から提案を受ける際のポイント
同じ条件で比較するために、RFP(提案依頼書)を用意することをお勧めします。 RFPに含めるべき項目は、別記事「GEO対策のRFPテンプレート・発注前チェックリスト」で詳しく解説しています。
提案を受ける際は、以下の観点で比較すると判断しやすくなります。
- 自社の現状に対する理解度(ヒアリングの質)
- 施策の具体性(「何を」「いつまでに」「どの工数で」が明確か)
- 成果指標の設定方法(現実的か、計測可能か)
- コミュニケーションの質(レスポンス速度、説明のわかりやすさ)
当社の場合
Media Labo株式会社は、自社メディアでGEO対策を実践しながらノウハウを蓄積しています。 コンテンツパイプラインの構築と運用を強みとしており、SEOとGEOの一体運用を前提とした支援を提供しています。
GEO対策の外注先を検討中の方は、現状診断からお気軽にご相談ください。